生前整理とは

生前整理(ぜいぜんせいり)とは、その名のとおり生きているうちに動けるうちに、
身の回りの大切な物、人間関係、不動産、財産の整理をしておくことです。
老前整理(ろうぜんせいり)と呼んだりもします。
縁起でもない話ですが、あなたが亡くなった後、身の回りの大切な物や財産が
どこにあるのかわからない状態や誰が相続するのか不明確だと、
残された家族の相続トラブルになることや、遺品整理で大変な苦労を
掛けたりすることがあります。

生きているうち(元気なうちに)に自分自身で整理(処分)しておけば、
急に相続が発生した場合でも家族に余裕が生まれますし、
あなたの心残りも減らすことができるというメリットがあります。

しかし、本当に生前整理が必要なのか、やるべきだとしたら
どのように進めていけば良いかなど、
なかなか手がつけられないと思いますので、
生前整理の進め方を説明します。

【ステップ1】:必要なものと不要なものを分ける

まずは家の中にあるもので、いるものといらないものに分ける事から始めましょう。
椅子やテーブルも捨てる場合は対象になりますが、まずは衣類から手をつけていくのが良いと思います。

下記は、片付けや掃除のプロと呼ばれる方々がよくやる手順ですので、
参考にしてみてください。

①部屋が片づかない理由を書き出す
②持っているモノの量(個数や枚数)を正確に把握し書き出す
③どこをいつまでに片づけるか期限を決める
④自分なりの「捨てる」基準を明確にする
⑤捨てるべきか迷ったら5W1Hで自分との関係を明確にする

What これは何?
Why なぜ、取ってあるの?
When いつ必要なの?
Where どこで、使うの?
Who 誰が、使うの?
How much? いくらしたの?

この6つの質問は、物を前に捨てるかどうか迷っている時に問いかけるものです。
モノと自分との関係性を「5W1H」に沿って、本当に必要かどうなのか
本質的に見直すことで、捨てる決断を後押ししてくれます。

【ステップ2】:貴重品は一箇所にまとめる

安全面を考慮して、印鑑や通帳をバラバラで保管している方もいらっしゃるかと思いますが、
例えば契約書類や生命保険などの重要書類などはできるだけ一箇所にまとめておきましょう。

盗難の危険性があると思われるかもしれませんが、
バラバラに置いておく事で起こるトラブルの方がよっぽど面倒です。

【ステップ3】:財産は財産目録にしてまとめておく

遺産相続においても重要ですが自分でも今持っている
財産は金額的にはどのくらいあって、物としては何があるのかを
把握することは非常に大事です。
家や土地、現金・預貯金のほかに、有価証券や不動産の権利証、生命保険証書なども含まれます。

不動産・骨董品・宝石・車なども相続対象になりますから、まずは財産をすべて記録した
「財産目録」を作る事をおすすめします。
財産目録に、その財産がある場所も一緒に明記しておくことで、
残された遺族たちも探し場所に困る事も少ないでしょう。

財産目録を作ったら生前贈与で相続税が少しでも節税できないかなど、
相続弁護士などの専門家に相談するのが良いでしょう。

【ステップ4】:エンディングノートを活用する

例えば、自分の死後に訃報を伝えてほしい友人や、お葬式の進め方などに希望がある場合や、
家族へのメッセージなどに活用すると良いかもしれません。遺言書のような効力はありませんが、
わざわざ遺言にするまでもない事などを気軽に残せることから、
生前整理の一環として活用する方も増えています。

【ステップ5】:遺言書を残しておく

もし相続人の遺産分割の割合を指定したい場合や、誰にどの遺産を相続させるかを決めておきたい場合は、
遺言書の活用が必須になります。
遺言書で遺産分割の指定がない場合は法定相続分での分割になりますし、相続の順番も決まっています。

【ステップ6】:あおば管財に相談する

あおば管財では、相続専門の弁護士、専門の司法書士がおり
面倒な手続きを一括して引き受けることが可能です。
遺言書に関しても公正証書にしておくことが安心ですし、
お客様のご都合に合った提案や、想定されるトラブルを回避することに
専門の知識で分かりやすく話し合います。

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